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リアルタイムメモリ監視プラグイン: WCW Memory Monitor

現代のゲーム開発、特にUnreal Engineを用いたハイエンドなプロジェクトにおいて、リッチなグラフィックや広大なマップ表現が求められる一方で、メモリ / VRAMの枯渇は常に開発の課題です。


メモリ管理が不十分な場合、テクスチャがぼやけたままになる(ストリーミングプールの枯渇)といった見た目の不具合や、フレームレートの急激な低下、Out of Memoryによるゲームクラッシュを引き起こし、ユーザー体験を著しく損ないます。


しかし、これらの問題は「プレイヤーが特定のマップ領域を移動した時」や「複数のエフェクトやアセットが同時に読み込まれた瞬間」など、動的に発生することが多く、エディタ上での静的な確認だけでは発見が困難です。そのため、実際のゲームプレイを通じてメモリの利用状況を監視し、メモリ予算(Budget)を超過していないかをリアルタイムに把握することでデバッグを容易にします。


WinterCrownWORKSより、Unreal Engine向けのランタイムメモリ可視化ツール 「WCW Memory Monitor」 (C++プラグイン)をGitHubにてオープンソース公開いたしました。


Play

重いプロファイラを繋ぐことなく、ゲームプレイ中のランタイム(実行時)にメモリの変動を直接視認できる軽量なツールが必要だと考え、本プラグインを開発しました。
特に、各TextureGroupのメモリ消費量と、LLM(Low-Level Memory)の数値を同じ画面に並べてリアルタイムに確認できるのは、本ツールの大きなメリットです。


このツールのメリットは、チーム全体のバグ調査とコミュニケーションコストを下げることにあります。


・ プレイ動画がそのまま「バグレポート」に
Section titled “・ プレイ動画がそのまま「バグレポート」に”

HUDを表示した状態で録画しておけば、「どのマップを歩いている時に」「どのアクションを起こした瞬間に」メモリが変動したのか、動画のタイムラインと画面上の数値を照らし合わせて特定できます。

・ QAチームとの連携がスムーズに
Section titled “・ QAチームとの連携がスムーズに”

クラッシュ時やパフォーマンス低下時のスクリーンショット・動画に「その瞬間のRAM/VRAM/LLMの状態」が記録されるため、エンジニアが「その時のメモリ状態はどうだった?」と聞き返す手間が少なくなります。

・ 非エンジニアでも異常に気づける
Section titled “・ 非エンジニアでも異常に気づける”

プロジェクト設定で定めたメモリ予算(Budget)を超過すると該当項目が赤くハイライトされるため、テスターやアーティストでも「今、メモリを使いすぎている」という異常に気づきやすく、速やかに報告することができます。

プラグインのソースコード、導入手順、および詳細な操作マニュアルはすべてGitHubのリポジトリにて公開しています。

最新バージョンの『Assets』をクリックして、展開されたリストの中からご使用中のUEのバージョンにあったプラグインをダウンロードしてください。


現在このプラグインは ベータ版(Beta) として公開しています(UE 5.6〜5.8にてテスト済み)。 幅広い環境での安定性を高めていくため、もし予期せぬ不具合を発見した場合や、「こんな機能が欲しい」といったご要望がありましたら、ぜひお気軽にGitHubのIssuesまでご報告いただけると大変嬉しいです。
皆様からのフィードバックをお待ちしております!